【歌詞の意味】緑黄色社会「キャラクター」のここがすごい!まっすぐなエールに隠された、深すぎる表現の意味!

【歌詞の意味】緑黄色社会「キャラクター」のここがすごい!歌詞の意味

こんにちは!

今日は、緑黄色社会の「キャラクター」を徹底的に考察し、歌詞の意味を解説します!

ストレートな言葉と前向きな気持ちが前面に押し出された本楽曲。今、何かを頑張るあなたへ緑黄色社会が贈るエールソング。この曲を聴けば、勇気をもらえること間違いなし!

そんな本楽曲の魅力に、歌詞分析の観点から迫っていきます!

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TVCM「ど緊張ガール」のイメージ楽曲

本楽曲は森永製菓の商品である『inゼリー』のTVCM楽曲として起用されています。
CMのタイトルは「ど緊張ガール」で、受験当日に緊張しまくりの少女が、緊張をエネルギーに変えて受験に臨もうとする、というストーリーになっています!

「大丈夫。その緊張は、本気の証だ。」「その緊張を、エネルギーに。」というメッセージがとても前向きで、受験生の背中を押すようなCMとなっています。
このストーリーや世界観が「キャラクター」にぴったりで、合わせることでより楽曲を楽しむことができます。

また、受験生の少女を演じた女優:見上愛さんの、緊張してがちがちになっている姿がとってもかわいいので、気になった方は是非一度ご視聴することをお勧めします!

https://www.youtube.com/watch?v=9b8rNLcImec

歌詞の意味

1番

誰だってneed you だ
need you だ
need you だ
君のことがとても愛おしいんだ
いつだって need you だ
need you
そこら中にありふれたキャラクターが魅せる
奇跡の日々だ

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

ここでは、何かを頑張る人に向けた応援のメッセージが歌われています。

“誰だってneed you だ”

という歌詞からは、「誰だって必要とされている、全ての人に生きる意味がある」というメッセージが込められていると考えられます。

“君のことがとても愛おしいんだ”

で言ってる「君」とは、この楽曲を聴いているあなたのことを指します。
これは、応援ソングでよくみられる、聴き手に語り掛けるという歌詞表現ですね。頑張るあなたは、とっても愛おしい存在なのです。

そして人は皆、特別な存在である「主役」にあこがれる、「ありふれたキャラクター」によく似た存在です。
そんなどこまでも「普通」な私たちが作り出す奇跡について歌われたのが、本楽曲なのです。

稽古、芝居のサイクル
誰かになりたくって
君はまた後悔
ダメダメの目配せ
効かないアドリブ
流れない涙

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

ここでは、私たちが感じる苦悩を、「キャラクターを演じること」に例えた表現が歌われています。

“稽古、芝居のサイクル 誰かになりたくって”

という歌詞は、勉強や仕事、練習など、何かを目指して「目標を模倣する様子」を表していると考えられます。
このことを、この歌詞では「演じる」という動作に例えているのです。(詳しくは考察にて解説します!)

人は頑張るとき、何かを「演じている」のだというメッセージが込められた歌詞であると言えます。
そして私たちは失敗するたびに、「またうまくいかなかった」と後悔するのです。

“ダメダメの目配せ 効かないアドリブ”

という歌詞は、適切な行動、その場にあった言葉遣いができないといった「私たちの失敗」を表しているのでしょう。

“流れない涙”という歌詞もこのような失敗を例えていますが、失敗という「本当は泣きたいような気分」と、「うまく泣けなかったという事実」が対比されて、皮肉めいた表現になっています。

瞬く間にも頑なにも
こぼれた弱音が
君の中に君がいること
教えてくれているんだ
それでいい

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

ここでは、そんな失敗への向き合い方についてのメッセージが歌われています。

前の解説の歌詞にあったような失敗により、人は時に弱音をこぼしてしまうことがあります。

しかし、そんな弱音があることこそ、“君の中に君がいること”の証明であると歌い手の人物は語り掛けてきます。

弱音を吐いてもいい、それこそ君が君である証拠だと、暗い気持ちになってしまうことを肯定し、寄り添ってくれるような歌詞となっています。

誰だってneed youだ
need you だ
need you だ
君のことがとても愛おしいんだ
いつだってneed you だ
need you
そこら中にありふれたキャラクター全てに
意味があるから

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

冒頭の歌詞とほとんど同じ分析になるため、省略します!

2番

自分が自分でいられなくなる
“わたしはどこでここはだれだ”
そんな日はいつでも戻っておいで
燃える横目、握りしめた手
魅惑のアダプター
もっと見せて 台本は閉じて
君でいてみせて
ケセラセラ

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe
夕日と女性

ここでは、くじけそうになった時にどうすればいいのか、歌い手が私たちに語り掛けています。

“自分が自分でいられなくなる”

頑張るあまり目標や自分の価値を見失いそうになることを表現した歌詞です。
そしてそんなときは、いつでも原点に戻っておいでと歌い手は言います。

夢見て燃やした眼差し、決意を表したような、固く握りしめた手。
それらは「君」を支える、アダプター(充電器)なのです。

くじけそうな時には台本を閉じて=演じるのをやめて、ありのままの「君」でいることが大切なのです。
“ケセラセラ”は一般的に「なるようになる」と訳される言葉で、歌い手からのエールになっています。

誰だってneed you だ
need you だ
need you だ
君はもがく、それがきらり
いつだってneed you だ
need you
忘れないで
君からは見えないその目に命がある

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

同じ言葉も繰り返し使われていますが、ところどころ違うメッセージになっている個所があります。

“君はもがく、それがきらり”

頑張る姿は輝いているということを表した歌詞です。

“君からは見えないその目に命がある”

「君」自身には見えなくても、その目に宿る命は誰かが見ている、という歌詞です。
「君」の頑張りは誰かが見ているというメッセージが込められた歌詞であると言えます。

2番以降

比べなくていいよ
君にしかできない君の役なんだから
一人居ないくらい
何も変わりはしないように思えるけど

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

ここでは、「君は君でいい」というメッセージが歌われています。
「君」が頑張ること=演じる役は、「君にしかできない君の役」であると歌い手は言います。

“一人居ないくらい 何も変わりはしないように思えるけど”

という歌詞の「けど」にはあえて続く言葉が書かれておらず、聴き手に想像の余地を残す表現になっています。

こんなんでいいの?
何でいいの? 何でいいの?って..
間違ってないし 合ってないし 
愛すべきなんだ
君のために光が注ぐよ

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

ここでは、「君が君であることに価値がある」というメッセージが歌われています。
人は頑張る中で、「こんなんでいいの?」と迷うことがあります。

しかしそんな気持ちは間違ってもいて、正解でもあります。
頑張る中でそのように悩んでまた頑張る、という行為自体に価値があり、それは愛すべきことなのです。

誰だってneed you だ
need you だ
need you だ
君のことが好きになった
いつだってneed you だ
need you
この舞台に生まれてきた全てのことは
産み出されたただそれだけで意味があるから

緑黄色社会「キャラクター」-作成:長屋晴子、小林壱誓、穴見真吾、рeppe

ここでも同じ言葉が繰り返し使われていますが、ところどころ違うメッセージになっている個所があります。

“君のことが好きになった”

という歌詞は、困難に立ち向かう、頑張る「君」の姿を見て、さらなるエールを送る言葉になっています。

“この舞台に生まれてきた全てのことは
産み出されたただそれだけで意味があるから”

という歌詞からは、頑張ること、ひいては生まれてきたこと自体が素晴らしい価値のあるものだ、という前向きなメッセージを感じることができ、この楽曲を締めくくります。

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考察

失敗や弱音を肯定してくれる応援ソング

黒板アート

応援ソングと言われるようなジャンルの楽曲では、「頑張りはいつか報われる(だから頑張れ)」というメッセージや、「くじけそうになるけど~」に続くような歌詞がよく見られます。

本楽曲もこういったメッセージがないわけではないのですが、最も大きなメッセージは、
「失敗して悲しくなるのは、頑張っている証拠だ」ではないかと考えられます。

“こぼれた弱音が 君の中に君がいること 教えてくれているんだ”

“間違ってないし 合ってないし 愛すべきなんだ”

上記のような歌詞は、失敗したり悩んだり緊張したりといった、「頑張るからこそ」起こる現象を肯定した表現になっています。

頑張ること、ひいては生きること自体に価値を持たせてくれるこの楽曲のメッセージは、まっすぐに聴き手の心に響くことでしょう。

こういった点が、この楽曲の魅力であると言えるのではないでしょうか。

表現の工夫「頑張る=演じる」

歌詞の意味でも少しふれた、本楽曲で一貫した表現の特徴である「頑張る=演じる」について詳しく考察したいと思います。

先にも言ったとおり、勉強にしろ仕事にしろ練習にしろ、何かを頑張ることについて、特にその入り口においては誰かの「模倣」であることがほとんどです。

頑張ることは誰かのまねっこだ、ということを言いたいのではなく、頑張る理由には、何か目標や目的がある、という意味です。

「将来こういう風になりたい」「こんな風に仕事で活躍したい」といった気持ちを糧として、そのために必要な努力を人は重ねるのです。

こういった努力の描写を本楽曲では「演じる」と表現しており、何かを頑張る人は「特別な存在」を目指す「ありふれたキャラクター」なのです。

その中でも、自分を見失う必要はない。頑張ること自体が、あなたをあなたらしくする証明だ。言うなれば、「自分を演じる」という行為にこそ価値がある。

このようなメッセージを表現するために、作成者は「演じる」という表現や「キャラクター」という言い回しを使ったのではないでしょうか。

タイトルにみられる工夫

本楽曲のタイトルである「キャラクター」ですが、タイトルの意味するところは理解していただけたと思います。
では何が工夫されているのかというと、繰り返し用いられている「need you」という言葉をタイトルにしなかった点です。

これは、他の応援ソングと比較するとわかりやすいかと思います。例えば、「嵐;サクラサケ」「ZARD:負けないで」「中島みゆき:ファイト!」「槇原敬之:どんなときも。」など。

これらの楽曲に共通するのは、「タイトルの言葉がサビなどで繰り返し使われる」という特徴です。

応援ソングでは、何か中心となるメッセージをタイトルにし、聴き手に印象付けるために何度も繰り返す、という表現方法が多くみられます。
もちろん、これもメッセージ性が伝わりやすく、魅力的な楽曲です。

しかし本楽曲では、あえてタイトルを「need you」にしないという工夫がありました。
これは、ある一定の言葉を繰り返すことでメッセージ性を強めるという特徴は抑えつつも、最も伝えたい「失敗して悲しくなるのは、頑張っている証拠だ」というメッセージを印象付けるための工夫であると筆者は考えています。

楽曲中にはない、このメッセージ。人によっては、感じたニュアンスが異なるかもしれません。
あえて一つの言葉としてメッセージをタイトルにしないことで、聴き手は楽曲を聴くうちに、自分自身の感じ方でこの楽曲のメッセージを感じていくことになります。

もしかすると、自分自身でこの楽曲のメッセージについて考えることもまた、「自分を演じる」ことにつながるのかもしれません。

筆者の感想

この楽曲の歌詞が意味するところは、非常にわかりやすかったと思います。まっすぐな言葉、エールがダイレクトに心に響きます。

しかし、表現を一つ一つ見ていくと、そこには深い作成者の工夫が見られました。

考察編もはかどって、結構な文章量になってしまいました。(全部読んでくださった方、ありがとうございます…!)

リョクシャカのポップな曲調に隠された歌詞の意味に触れると、より一層楽曲を楽しむことができました。

この記事の感想やご意見など、是非コメント欄までお待ちしております!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

それでは(@^^)/~~~

 

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