【歌詞の意味】Tani Yuuki「もう一度」のここがすごい!コロナ禍のリアルと、その先にある希望が描かれた楽曲

【歌詞の意味】Tani Yuuki「もう一度」のここがすごい!歌詞の意味

こんにちは!

今日は、Tani Yuukiの「もう一度」を徹底的に考察し、歌詞の意味を解説します!

私達は、“もう一度”一つにならなければならない。

コロナ禍の今に向けた、強いメッセージが歌われています。

そんな本楽曲の魅力に、歌詞分析の観点から迫ります!

楽曲の見どころ

✔コロナ禍に対する、素直な気持ち

✔もう一度見つけたい、小さな希望

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コロナ禍の「今」を歌った楽曲

本楽曲は、まさに今我々が直面している、コロナ禍について歌われています。

以下、本楽曲についての、Tani Yuukiインタビューの抜粋です。

コロナ禍におけるソーシャルディスタンスのイメージイラスト
Tani Yuuki インタビュー抜粋

人に会えないとか、やりたいことができないとかを、僕なりに……曲を書きながら整理することもあるので、自分のなかのモヤモヤをストレートにぶつけた楽曲になっています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/903adeb77eb7fcba56187a54f2ed967acb507352?page=2 より引用

まさに、私たちが感じている感情が素直に表現された本楽曲。

なぜ、私たちは辛い思いをしているのか。

なぜ、私たちは我慢しなければならないのか。

その先に、希望はあるのか。

私達の感情に対して、否定するわけでも、表面上の励ましをするわけでもない。

本楽曲は、同じコロナ禍を生きる仲間からの応援メッセージのようになっています。

それでは、次の章から、歌詞を細かく見ていきましょう!

歌詞の意味

1番

ねぇ、いつになれば君に会えるの?
ねぇ、いつになれば世界は戻るの?
あとどれくらい続いてくのだろう?
とても暗い足元の日々よ
ごめん、辛い。 目に見えぬ恐怖に
心砕かれて諦めてしまいそう

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki
コロナ禍のイメージイラスト

ここでは、失ったものに対する苦悩の気持ちが描かれています。

“ねぇ、いつになれば君に会えるの?
ねぇ、いつになれば世界は戻るの?”

コロナ禍の今、まさに私たちが感じている気持ちです。

大切な人だからこそ、会うことをためらってしまう、今の時代。

どれだけ待てば、以前のような生活に戻れるんだと「僕」は思います。

“ごめん、辛い。 目に見えぬ恐怖に
心砕かれて諦めてしまいそう”

「みんながまんしている、
今はそれどころじゃない。」

分かってはいても、誰しも心の底では辛さを感じているはずです。

理屈はわかっても、実際に耐え続けることはとてもつらい。

この歌詞は、我々が直面している気持ちを代弁したようなメッセージになっています。

手を取り合いもう一度
共に夜明けを迎えよう
終わりの無い不安も
戻りはしない時間も
抱きしめて進むから

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki

ここでは、今こそもう一度手を取り合おう、と主張する「僕」の姿が描かれています。

みんなが耐えて、みんなが辛い状況。

そんな中だからこそ、皆で手を取り合って、夜(=暗くて先の見えない、今の世界を表した比喩)を乗り越えようと「僕」は言います。

“終わりの無い不安も
戻りはしない時間も
抱きしめて進むから”

毎日に感じる不安は、取り払うことができません。

この数年間で失ったものは、決して戻ってくることはありません。

それでも、私たちは耐えるしかないのです。

私達がどれだけ力を合わせても、夜を早く終わらせることはできません。

だからこそ私たちは、手を取り合い共に夜を乗り越えるのです。

手を取り合いもう一度
共に願いを叶えよう
孤独に耐えた日々も
誰かのための一歩
あの日の笑顔に会いに行こう

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki

“孤独に耐えた日々も
誰かのための一歩
あの日の笑顔に会いに行こう”

そして、私たちがこうして耐えている今は、確実に未来へとつながっていきます。

あなたの辛さは、いつか必ず誰かの幸せを支えるはずです。

今はマスクをしていて、笑顔も隠れてしまいます。

いつの日かコロナが収束したら、マスクに隠されていた笑顔を迎えに行けるはずだと「僕」は語ります。

2番

ねぇ、 知ってるよ
先が見えていないこと
ねぇ、知ってるよ
元には戻らないこと
あとどれくらい続けられるだろう?
声のない心の叫びを
ごめん、辛い。
が浮かばれないでしょ
諦めてしまえばそこで終わりなの

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki
悲しげに膝を抱える女性

ここでも1番と同じように、失ったものに対する苦悩の気持ちが描かれています。

“あとどれくらい続けられるだろう?
声のない心の叫びを”

上記のような苦悩を、みな心に押し殺して、声に出さずに叫んでいます。

大声を出せない、今の時代ならではの表現です。

みんな、先が見えない苦しみであることも、失った時間が戻らないことも理解しています。

だからこそ、もう限界が近いのです。

後どれだけ耐えれば、終わるのだろう、と。

“ごめん、辛い。
が浮かばれないでしょ
諦めてしまえばそこで終わりなの”

しかし、ここで諦めてしまっては、これまで耐えてきた日々が浮かばれません。

今一度、手を取り合いこの困難を乗り越えることを「僕」は呼びかけます。

手を取り合いもう一度
友に願いを捧げよう
失われた命
この祈りよ永遠に
忘れずに刻むから

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki

ここでも1番と同じようなメッセージが歌われています。

“失われた命
この祈りよ永遠に
忘れずに刻むから”

手を取り合って戦ってきた中で、失われた命もあります。

彼らの思いを無駄にしないためにも、私たちは戦い続けなければなりません。

今は亡き「友」に祈りをささげるために、私たちはもう一度手を取り合うのです。

手を取り合いもう一度
僕は誓いを歌うよ
次の世代の誰か
僕らの子供達が
迷わず歩いて行けるように

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki

“次の世代の誰か
僕らの子供達が
迷わず歩いて行けるように”

1番でも描かれたように、こうして戦っている日々は、必ず未来へとつながります。

まだ見ぬ子供達の笑顔のためにも、私たちはここで踏みとどまらなければなりません。

2番以降

手を取り愛をもう一度
枯れた世界を繋げよう
壊れないように
失くさないように
抱きしめて進むから
手を取り合いもう一度
僕ら何度も歌うよ
世界中のどこか
歌を聴いた君が
笑ってくれるように

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki
手をつなぐ赤ちゃん

ここでも1番と同じようなメッセージが歌われています。

“壊れないように
失くさないように
抱きしめて進むから”

ボロボロに崩れてしまった今の世界。

少し間違えれば、もう元には戻らないかもしれない。

そうならないためにも、私たちは力を合わせて、大切に包み込んで、この世界を守っています。

“世界中のどこか
歌を聴いた君が
笑ってくれるように”

そして、このメッセージを聞いた誰かが、笑ってほしいと「僕」は言います。

今こうしてみんなが抱えている苦悩は、こういった未来のためになるんだよ、という励ましのメッセージになっています。

もう一度、もう一度
手を取り愛をもう一度
共に夜明けを迎えよう
終わりの無い不安も
戻りはしない時間も
抱きしめて進むから
手を取り愛をもう一度
共に願いを叶えよう
孤独に耐えた日々も
誰かのための一歩
僕らの明日を迎えに行こう

Tani Yuuki「もう一度」-作成:Tani Yuuki

ほぼ1番サビの繰り返しになるため、省略します!

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考察

辛い現状に対するアンサー

本楽曲で表現される気持ちは、いたってシンプルです。

①コロナ禍で制限されるのが辛い。

②でも、それを乗り越えていかなければならない。

に関しては、ほぼすべての人が抱く感情ではないでしょうか。

大会がなくなった学生、仕事に影響が出た社会人、うかつに外出できなくなった年配の方々…

誰もが苦しい、つらいと思っています。

それに対して、に関しても、みんな理解はしています。

しかしながら、やはり辛いという気持ちが勝ってしまいがちです。

も、みんな感じていることで、理解していることです。

本楽曲は、ある種当たり前の事実を代弁した楽曲であると言えます。

当たり前の事実であるからこそ、希望を見いだせず、辛さばかりを我々は感じてしまいます。

当たり前にみんな辛く、当たり前にみんな我慢している昨今。

この楽曲は、我々が既に知っている、でも見失いそうになっている希望について、“もう一度”思い出させてくれる楽曲であると言えます。

コロナ禍ならではの表現

ここでは、楽曲の表現技法についてみていきたいと思います。

本楽曲では、コロナ禍だからこそ用いられる表現がたくさんあります。

以下に、いくつか例を挙げます。

“ねぇ、いつになれば君に会えるの?
ねぇ、いつになれば世界は戻るの?”

→収束の見えないコロナに対する感情

“あの日の笑顔に会いに行こう”

→コロナ禍で失われた喜びと、マスクで笑顔が見えないことを表現したダブルミーニング

“声のない心の叫びを”

→黙食など、声を出せない現状にちなんだ表現

先にも言ったとおり、楽曲内で描かれた感情がシンプルだからこそ、こういった細かな表現技法が際立っています。

表現にも細かく注目してみると、本楽曲をより深く知ることができるでしょう。

筆者の感想

ストレート。それが一番、心に響いたりもします。

私達は皆、受け入れがたい事実を受け入れながら生きていくしかありません。

それは、Tani Yuuki自身も同じです。

当事者から当事者に向けた、応援メッセージ。

説教くさかったり、厭味ったらしく聞こえないのは、素直な気持ちが表現されているからだと感じました。

私も、もう少し頑張ってみようと思える、そんな楽曲でした!

この記事の感想やご意見など、是非コメント欄までお待ちしております!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは(@^^)/~~~

 

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